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宿場
東海道五十三次
26.
日坂宿
佐夜の中山
歌川広重
天保3〜4年(1832〜33)
日坂宿の現在の風景
写真・文 冬冶様(掛川市)
撮影 2000/12/20
浮世絵の日坂宿は小夜(佐夜)の中山を描いています。宿場の日坂宿は五十三次の中に入らない小さな中継ぎの宿場ですが、本陣跡等当時の史跡が残り、旅篭もそのまま保存されています。
文・ 冬冶様(掛川市)
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小夜の中山は箱根以西の最大の難所といわれ、両側を山に挟まれて険しい深い渓谷だったそうで、当時は往来も大変だったとおもわれますが、今では道路は拡張、舗装され浮世絵にみる山坂道を偲ぶことはできません。
日坂宿
の見どころ
昔ながらの家並みがつづき、2回の大火にもかかわらず、 古い屋号を記した家が並びます。凡そ700メ−トルの 街道です。 有名な川坂屋は江戸時代の旅篭の面影を残す数少ない 建物の一つで、各部屋は立派な構えで当時の繁栄が 偲ばれます。脇本陣格であつたそうで、身分の高い武士も 宿泊したそうです。 問屋場が設けられ、伝馬の継ぎ立て駅として重要な存在 でした。本陣、脇本陣があり、本陣跡は建物は残っていま せんが、表示板が立っています。
日坂宿 川坂屋
日坂宿 本陣跡
(写真・文 冬冶様(掛川市))
川坂屋の周辺の家屋はこの写真のように当時のままで保存されています。昔の屋号が掲げられています。いま住んでいるお宅もありますが、住人が遠くへ出られて無人のところもあります。
日坂宿 萬屋 (修復前)
(写真・文 冬冶様(掛川市))
日坂宿で二軒の建物が 写真のように修復されました。
日坂宿 萬屋 (修復後)
日坂宿 藤文蔵
400周年記念の町おこしの事業として、宿場の復旧をおこなっている日坂宿でこのたび江戸末期の商家の土蔵--藤文蔵と、庶民が利用した旅篭、萬屋が修復作業がおわり、6月末に完成式が行われた。
修復された二軒はいずれも木造二階建て瓦葺で、藤文蔵は日坂宿最後の問屋役を務めた伊藤文七邸の土蔵。また萬屋は中規模の旅篭で一階に通り土間−裏に通る土間がないこと、二階正面に格子戸がないことなど、一風変わった構えをしている。
(写真・文 冬冶様(掛川市))
久延寺近くの茶店
写真・文
冬冶様(掛川市)
)
撮影 2000/12/20
約350年続いている茶店で、名物子育て飴を売っている。 ここのおばあさんは100歳を越えて尚元気だそうです。
久延寺と夜泣石
写真・文
冬冶様(掛川市)
)
撮影 2000/12/20
この寺は掛川城主山内一豊が関ケ原の役で西に上る家康を接待した茶亭があったところ。夜泣き石は浮世絵では道の真中に描かれているが、今はこの寺に安置されている。
本陣跡(片岡金左衛門家、現在日坂幼稚園)
写真・文 ねこ虎様(北びわこ)
撮影 2001/1/31
日坂宿は佐夜の中山の西坂にあたり、東の金谷、西の掛川と相対的な要所。
旅篭屋の川坂屋は、高札場前の坂道に昔の面影を伝え、掛川藩主太田侯縁の 茶室がある。