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47.亀山宿 雪晴
亀山宿(雪晴)の現在の風景
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宿場
東海道五十三次
47.
亀山宿 雪晴
歌川広重
天保3〜4年(1832〜33)

亀山城跡

写真・文 がくべえ(四日市市)
撮影   2000/11/26

亀 山城は天正15年(1587)に岡本下野守が 建てたものであるが、しばしば城主をかえ 、延享元年(1744)以来、石川総慶六万石 がその城主となった。城の景観や付近一 帯の光景は本図のようではなく、広重の 作図が働いている。雪の朝の清潔で、す がすがしい空気が画面からにじみでてい る五十三次中の名品である。

目次
左の絵では、亀山城の西の門が見えるが、現在はない。ただ、ここにあったという名刹が立っていた。 写真の隅櫓は東南の位置にあり、広重の雪晴とは反対の位置になる。西側は全く写真にもならないので敢えてこの写真にした。







狂歌で下る東海道五十三次


  君が代は千代万代の亀山は国もゆたかに氏もさかゆる

 途中、能古(のうこ)の茶屋で奈良茶飯を味わい、亀山宿(三重県亀山市)に着きました。亀山は石川氏五万石の城下町。美しい亀山城が印象的です。この城が「粉蝶城(ふんちょうじょう)」と呼ばれているのは尤もだと思いました。粉蝶(ふんちょう)とは白い羽のチョウチョウのことです。(この城は明治になって取り壊され、現在は多門櫓と石垣だけが残っています)。名物はさし櫛・追分蕎麦などです。カメヤマローソクは昭和になってからの特産品です。

寄稿 八代市 ちくたく凡様