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54.大津宿 走井茶屋
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宿場
東海道五十三次
54.
大津宿 走井茶屋
歌川広重
天保3〜4年(1832〜33)

走井餅の茶店

写真・文  ねこ虎様(北びわこ)
撮影   2001/2/6

米俵や大きな荷を積んだ牛車の列は、大津宿・浜大津から京都に運ぶ模 様並んでいる店は、大津絵や、みすや針、大津算盤などの土産物屋であろう。大津 絵は藤娘・鬼の念仏・槍持ち奴・長刀弁慶など、世俗的な図柄で、みやげ物として珍 重された。芭蕉の俳句『大津絵の筆の始は何仏』でも有名である。

目次
大津宿はこの坂を琵琶湖に向かって下 り、現札の辻辺りが中心で、東海道北国海道の分岐点になり、 東梅道五十三次の宿場の中で、最大の人口を有していた。 日本画家橋本関雪の元別荘で、いま月心寺になっているが、江戸時代は旅人の喉の 渇きを癒す走井の清水で知られた茶店で、そこの走井餅が街道の名物で、茶店も賑 っていた。





大津宿の見どころ






月心寺「走井の水」

写真・文  ねこ虎様(北びわこ)

2001/2/6撮影

広重「大津」の画は逢板の関(逢坂峠)を京都方面へ下りた地点で この茶店付近だろう。この辺りに大津絵・算盤などの店が並ん でいた。ただ画の構成上、琵琶湖を上に描き、坂を下りる米俵 を積んだ荷車がこちら(大津)にくるが、右(京都)に坂を下る のが正しいと思われる。



大津宿
 義仲寺。平安末期の武将、木曽義仲の墓がある。「木曽殿と背中あわせの寒さかな」とある様に 芭蕉は義仲の墓の隣に葬られた。

写真・文  ねこ虎様(北びわこ)
   2001/2/23 撮影



















大津宿

逢坂関跡碑と常夜燈

写真・文  ねこ虎様(北びわこ)
   2001/2/23 撮影










追分三叉路の道標

1面に【柳緑花紅】他の2面に【みきハ京みち】ひたりハふしミみち]と 刻まれている。

写真・文  ねこ虎様(北びわこ)
   2001/2/23 撮影




大津宿
 膳所城下、古色蒼然とした酒屋の看板。











大津宿
現在の追分町並み。


写真・文  ねこ虎様(北びわこ)
   2001/2/23 撮影






狂歌で下る東海道五十三次

   大津針絵屋牛車走り井に関寺小町蝉丸の宮

 大津針・大津絵は大津の名産。牛車は木製の玩具。走り井は大津市大谷町に涌く名水。大津市逢坂にあった関寺は、小野小町が庵を結んだ伝説があります。蝉丸もこの地に庵を結んだといいます。蝉丸神社があります。二人とも謡曲で有名なのはご存知のとおりです。

寄稿 八代市 ちくたく凡様